--- (8)Sambaサーバの構築 ---
さて、前項の失敗により、OpenWrtは「KAMIKAZE 7.09」に戻しまして先に進みたいと思います。
目標は「Sambaサーバーを構築してSDカードに保存する」。
SDカードの導入は(4)で述べた通りなので、ここではSambaの導入を説明します。
Sambaのパッケージは標準パッケージではなく、以下のアドレスにあります。
http://fon.testbox.dk/packages/ipkg-old/
Sambaに関するパッケージは以下の３つ
http://fon.testbox.dk/packages/ipkg-old/samba-common_2.0.10-4_mips.ipk
http://fon.testbox.dk/packages/ipkg-old/samba-server_2.0.10-4_mips.ipk
http://fon.testbox.dk/packages/ipkg-old/samba-client_2.0.10-4_mips.ipk
Windows PC からアクセスするSambaサーバであれば３番目の「client」は不用です。
「samba-common」と「samba-server」をインストールしたスナップショットです。
参考まで、「samba-client」をインストールしたスナップショットです。
インストールされると、必要な設定ファイルはサンプル的なものが既に出来ています。
場所とファイル名は以下の通り。
/etc/hosts FONルータのIPアドレスを追加する。
「hosts」ファイルには、既に「127.0.0.1 localhost」と１行ありますので、
その下の行にFONルータのアドレス「192.168.XX.XX OpenWrt」と追加しておきます。
/etc/samba/smb.conf Sambaの設定用ファイル（下記スナップショット参照）
Sambaの実行は、「/etc/init.d/samba start」と入力します。
「start」の部分は、停止なら「stop」、再起動なら「restart」となります。
下記スナップショットはSDカードが認識されているのと、smb.confの設定例を記載したものです。
「/mnt」にマウントされたSDカードの容量は64MBで、サンプルファイルを２つ（合計50MB少々）入れています。
FONルータ内臓のフラッシュメモリは8MBなので、外部ストレージである証拠用です。
ここに示したsmb.confの設定は、とにかくつながればいいという感じにしていますので、セキュリティ上は全くお勧めできない設定です。
【メモ】
日経Linuxの記事(2008年12月号)によると．．．
KAMIKAZE7.09 のSambaのバージョンは 2.0.10。
現行の 3.x.x に比べるとかなり見劣りするらしい。
・ドメインコントローラとしての機能を持たない
・ファイル名の１バイト仮名文字を正しく扱えない
・共有名、ファイル名に日本語を使うと問題を起こす場合あり
等々．．．
Return
2010/11/23